上部内視鏡検査(胃カメラ)
胃がんを予防しましょう!
大切な家族の健康を守る胃カメラ検査
1.胃がんの死亡者数
日本人に胃がんが多いことはご存知と思いますが、衛生環境の改善と診断・治療技術の向上により、日本人の胃がんによる死亡者数は減少しています。
国立がん研究センター がんの統計2023
●部位別予測がん死亡者数
男性:27,200名
肺がん、大腸がんに次いで3位
女性:14,800名
大腸がん、肺がん、膵臓がん、乳がんに次いで5位
男女:130,000名
胃がんの羅患者数(胃がんにかかる人数)
胃がんの早期発見のために
年に1回の定期的な検査 (胃カメラ) をお勧めします。
●胃の痛み、胸やけなどの症状が、もしも胃がんや食道がんから来ている場合、治療を行っても治らない進行がんであることが多いです。
●一般的には早期胃がん、早期食道がんには殆ど症状がありません。
●治す事ができる胃がんや食道がんを発見するためには、症状のないうちに定期的な胃カメラ検査を行うことをお勧め致します。
2.検査の辛さを軽減するために
胃や食道の症状(胃痛や燕下時痛、胸やけなど)がある。または、ご家族に食道がんや胃がんの方がいる (危険率は3倍程度とされています)ので心配。だけど前に受けた検査が辛くて受けたくない。
そんな方に当院では以下の2つの方法による苦痛の少ない胃カメラが可能です。
①麻酔による経口内視鏡検査
「意識下鎮静」というほぼ眠った状態で苦痛の少ない胃カメラが可能です。
●麻酔による経口内視鏡検査の注意事項
- 重篤な呼吸器疾患 (肺の病気) や心疾患 (心臓の病気) のある方には、お勧めしません。
- 検査終了後、回復まで2時間程度の安静時間が必要となります。
- 麻酔の効き返しによる交通事故の可能性がありますので、検査終了当日の車の運転はできません。
②経鼻内視鏡検査
当院ではこちらの検査方法をお勧めいたします!
鼻からの内視鏡は口からのカメラに比較して細いため、楽に検査を行うことが可能です。
若い方や症状のない検診目的の方、経口内視鏡検査が辛かった方にお勧めです。
●麻酔による経口内視鏡検査の注意事項
- 心臓や脳の病気があり、抗血栓薬 (血液をサラサラにする薬) を服用中の方は鼻血が止まらなくなる恐れがあるため、検査を行うことができません。
- 日本人は欧米人に比べて鼻が小さいため、内視鏡が両方の鼻を通過しない方が20人に1人の割合でいらっしゃいます。そういった方は細い経鼻内視鏡を口からに切り替えて検査させて頂きます。
- 内視鏡径が細いため、治療処置具が使用できません。潰瘍の止血やがん・ポリープの切除など治療が必要な場合は、経口内視鏡が必要になります。
麻酔による経口内視鏡や経鼻内視鏡の施行には制限等があります。ご希望の方は診察時にお申し出ください。
3.当院における検査の特徴
専門家のチームによる
当院では、内視鏡施行30年以上の経験豊富な、内視鏡学会指導医 (専門医を指導する立場) の医師とスタッフによる精度の高い安心の上部消化管内視鏡検査が可能です。旭川医科大学消化器内科学講座の教授、特任講師、前内視鏡学会北海道支部長が担当させて頂きます。
- 最新技術の導入:当院では最新の内視鏡機器・検査技術を採用し、迅速かつ正確な診断を提供致します。
- 快適な検査環境:患者様の快適さを考えた検査室や回復室をご用意しております。
- 患者さんの負担軽減:辛くない内視鏡による検査が可能です。
胃や食道の症状のある方、ご家族が胃がんになられた方、症状は特にない場合でも日本人に多い胃がんが心配な方は、健康のために検査をお勧めいたします!