検査のススメ

受けて安心!決してつらくない「内視鏡検査」
当院では、できるだけ苦痛のない内視鏡検査が受けられるように心がけています。
通常の処置でも十分な検査はできますが、過去につらい経験がある方や、喉の反射が強い方は、麻酔の注射を使うことでほとんど苦痛なく検査を受けることができます。
麻酔は約1時間で醒めます。ご希望の方は担当医にご相談下さい。
大切な家族の健康を守る内視鏡検査はこちら
1.胃内視鏡検査
胃内視鏡検査は、食道、胃・十二指腸を直接内視鏡で観察する検査です。必要に応じて組織を採取(生検)し病理検査を行います。
したがってもっとも正確な診断方法のひとつです。
1年に一度は胃内視鏡検査を受けましょう。
①胃潰瘍
上腹部痛、吐き気、嘔吐などの症状があり、潰瘍から出血すると下血(タール便)や吐血をすることがあります。出血した場合は内視鏡を用いて止血術を行います。
②十二指腸潰瘍、ポリープ、胆管結石
二〇代、三〇代の比較的若い世代にみられ、空腹時に痛みがあります。食事を取ると痛みが楽になります。十二指腸潰瘍の壁に孔があくと腹膜炎を起こし、お腹に突然の激痛が襲います。


※ピロリ菌と消化性潰瘍
胃潰瘍と十二指腸潰瘍を消化性潰瘍といいます。消化性潰瘍は抗潰瘍薬でよく治る病気ですが、薬をやめると再発することが多いという特徴があります。しかし、一部の消化性潰瘍には通常の抗潰瘍薬で治りにくいものもあります。
消化性潰瘍の再発や、治りにくい潰瘍は胃壁内に存在するピロリ菌が関与していることもありますので、主治医にご相談下さい。
ピロリ菌の存在は内視鏡検査による生検や、呼吸試験法で簡単にチェックすることができます。
③胃がん
かつては日本人の占めるがんの中でもっとも多いのが胃がんでした。近年、減少傾向にあるとはいえ、今でもよく見かける病気です。
早い時期に発見すれば完全に治すことができます。一部の早期胃がんは、内視鏡を使ってがん組織を切除する方法(内視鏡的粘膜切除術)で治ってしまいます。
内視鏡で切除できない場合は、手術や化学療法(抗がん剤による治療)で治療します。

2.大腸内視鏡検査

通常の大腸内視鏡検査は、約2リットルの下剤を飲んで大腸をきれいにしてから行います。
肛門から内視鏡を挿入し、大腸の内部を観察する検査です。直接内部を観察するため精度が高く、より微細な病変の発見が可能です。
また、内視鏡を使って大腸ポリープを切除するといった治療にも用いられます。
病気を早い時期に発見するためにも、40歳をすぎたら2年に一度は大腸内視鏡検査を受けましょう。
大腸がんは近年、生活習慣の変化に伴い増えているがんの一つです。 たとえ進行がんで発見されても、リンパ節や他臓器に転移がなければ、手術や化学療法(抗がん剤による治療)で治すことが可能です。
②大腸ポリープ
③アフター性大腸炎
④虚血性大腸炎
⑤潰瘍性大腸炎
⑥クローン病
⑦偽膜性大腸炎
⑧アメーバー赤痢
⑨腸管悪性リンパ腫